【アクション報告】世界気候アクション0325に参加しました

世界各国で脱炭素社会に向けた公平で公正かつ安心・安全な社会への変革を求める行動「世界気候アクションの日」が3月25日(金)にありました。Friday For Futureが中心となり、世界各国でアクションの呼びかけがあり、当会も賛同しアクションの企画・実施しました。

神戸にある温室効果ガスの巨大排出源

当会では、神戸にある温室効果ガス大規模排出源である、神戸製鋼所の神戸発電所の近くにある灘浜緑地において、フォトアクションを実施しました。フォトアクションで写っている灰色の煙突は、神戸発電所1-2号機のものです。この2基だけで、年間579万t-CO2(2020年度)が排出されています。

 

2022年2月からは神戸発電所3号機の運転が開始し、年間最大346万t-CO2が加わっており、さらに4号機の稼働を控えています。

神鋼の石炭火力4号機、来月火入れへ 年度内本格稼働向け、7月後半から試運転 神戸新聞2022年3月22日

将来最大で1400万t-CO2が神戸発電所1-4号機から排出されることになります。

これら4基の石炭火力発電所で作られた電気は、全て関西電力が買い取る契約になっています。

神戸発電所1-2号機の煙突
神戸発電所1-2号機の煙突
六甲アイランドから神戸発電所を望む (左)1-2号機煙突(右)3-4号機 ※3号機:稼働中、4号機:建設中(撮影日2022年2月 六甲アイランド住民より提供)
六甲アイランドから神戸発電所を望む (左)1-2号機煙突(右)3-4号機 ※3号機:稼働中、4号機:建設中(撮影日2022年2月 六甲アイランド住民より提供)

ハッシュタグに込められた想い

#気候危機みんなで動けば怖くない

気候危機に対してみんなで行動すればまだ間に合うこと、1人では勇気が出なくても、

みんなで一緒に声を上げてみることが意味のある大きな一歩になることを伝えます。

 

#people not profit(利益より命)

自分の目の前の利益だけを考えていても自分も社会もいい方向に変わっていくことはない。

より長い視点で、自分や他人のことを考えた行動が必要になる。実際、企業の経済活動によっても、

その会社の利益のために多くの人々が犠牲になることも起きています。

そういった現状に目を向けるためのハッシュタグ。

現状を変えたい

深刻化する気候危機への対応、大気汚染公害で苦しめられた地域において、新たな石炭火力発電所の稼働を認めることはできない。そう考えて立ち上がった市民が原告となって、裁判で闘っています。4月26日(火)には、大阪高等裁判所にて、石炭火力発電所の建設を認めた国の判断が誤りであると訴えた裁判の判決が予定されています。

石炭火力による気候変動、大気汚染は単なる環境問題にとどまらず、深刻な人権侵害を含むものです。今を生きる私たちだけでなく、将来世代へ深刻な影響が懸念されます。未来を守るために闘う原告、それをサポートする市民が、灘浜緑地に集まってくださいました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!