神戸の石炭火力発電を考える会は、弁護団・原告と協議し、2月5日より2つの裁判所へ提出する署名活動をスタートすることとしました。企業利益ばかりを追求した石炭火力発電所の建設が許されないのは、どの地域であっても同じです。私たちは、石炭火力発電所の建設をめぐる2つの裁判の判決が、石炭火力発電から脱却し、持続可能な再生可能エネルギーへと転換する途を切り拓くものとなることを望んでいます。このような原告らの思いを後押しすべく、2つの裁判所(神戸地裁、大阪地裁)へ署名を提出することとしました。ぜひ、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
署名文
現在、日本各地に30基を超す石炭火力発電所の建設計画があります。これらが全て稼働すれば、大量の温室効果ガス、大気汚染物質が長期に排出されます。地球温暖化(気候変動)をさらに激甚化させ、広範囲の住民の健康を脅かすことから、各地で市民が懸念の声を上げています。
昨今、大気汚染、地球温暖化対策のため「脱石炭」を選択する国や地域、企業の動きが加速しています。例えば、イギリス、フランス、カナダなどでは、稼働中の石炭火力発電所を段階的に廃止し、2030年までに全ての石炭火力発電所を閉鎖することを決めました。先進国(G7)では、日本だけが石炭火力発電を新たに建設している状況です。
150万人が暮らす神戸市では、神戸製鋼が石炭火力発電所(65万kW×2基=130万kW)を建設中で、2021年からの運転開始を予定しています。同地では、既に2基140万kW(70万kW×2基)の石炭火力発電所が稼働中で、大都市近郊に合計270万kWが稼働することになります。今も、特段の大気汚染対策の取り組みが続けられている地域に、石炭火力発電所を新たに建設することは到底認められません。
この訴訟は、神戸市在住の12人の(家族を含む)原告が立ち上がり、国に実効的な地球温暖化対策を実施すること、経済産業大臣による環境影響評価制度に基づく、確定通知の取り消しを求め、未来の子どもたちの健康を守り、住みよい環境を実現することを願って提起したものです。
これは神戸のためだけではありません。企業利益ばかりを追求した石炭火力発電所の建設が許されないのは、どの地域であっても同じです。原告らは、この裁判の判決が、石炭火力発電から脱却し、持続可能な再生可能エネルギーへと転換する途を切り拓くものとなることを望んでいます。
貴裁判所が、以上のような原告らの思いを受け止め、実効的な環境影響評価制度、地球温暖化対策を促すような判決を下されるよう求めます。
署名用紙(2種類あります)ダウンロード
A3版はこちら
WEB署名を開始しました!
神戸製鋼所が建設中の石炭火力発電所を止めるための2つの訴訟について、裁判所へ提出する署名を実施中です。
「遠方で、1人からでも署名に参加したい」というお声を多数いただいておりました。
この度、Change.orgにてWEB署名をスタートさせました。
原告、弁護団を応援することにつながる署名です。
ぜひ、ご参加下さい!よろしくお願いいたします。
※署名は、書面かChange.orgの、どちらか1回でお願いいたします。